6月 21
閑話休題~宗教法人の税制優遇措置
icon1 せん | icon2 閑話休題 | icon4 06 21st, 2010| icon3Comments Off

先日、世界遺産として知られる日光東照宮が税務調査で申告漏れを指摘されたというニュースがありました。

『申告漏れ:日光の3宗教法人が5億円 国税局指摘』
(毎日.JP|2010年6月8日)
世界遺産「日光」の輪王寺など栃木県日光市内の3宗教法人が関東信越国税局の税務調査を受け、09年3月期までの5年間で計約5億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。過少申告加算税などを含めた追徴税額は計1億円余とみられる。
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宗教法人は学校法人などと同じく、公益法人として税制上の優遇があります。

[1.]宗教活動のために使用する土地・建物については、『固定資産税』、『都市計画税』は非課税

[2.]信者や一般の方からの寄付については非課税(銀行預金の利子なども非課税)

[3.]宗教行為に当たらない収益事業を行う場合は軽減税率が適用
→収益事業から宗教法人本来の業務のために支出された金額は『寄付金』とみなされ、収益事業の所得の20%が損金に算入されます。

今回の税務調査では、数珠や線香の販売が非課税の公益事業か、それとも課税対象の収益事業に当たるかという意見の相違があったとのことです。数珠や線香は宗教法人だけでなく、一般企業も物販で取り扱っているわけですから、やはり収益事業でしょう。過去5年間の追徴税額が1億円以上ということですが、それ以前もずっと数珠や線香を売っていたわけですから本来なら大変な金額ですね。

2月 16
確定申告スタート!
icon1 せん | icon2 閑話休題 | icon4 02 16th, 2010| icon3Comments Off

本日、2月16日(火)から全国の税務署で一斉に確定申告がスタートしました。今日のニュースから引用しておきます。

『所得税確定申告、全国の税務署などで一斉に開始』
(マイコミジャーナル|2010年2月16日配信より引用)

2009年分の所得税確定申告が16日、全国の税務署などで始まった。俳優の高橋英樹と美恵子夫妻が都内の税務署を訪れ、国税電子申告・納税システム「e-Tax」で申告した。期間は3月15日まで。
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毎年、3月の申告期限ギリギリになると税務署が混み合って、思わぬ時間を食ってしまうケースがあります。できれば余裕を持って2月中の進行を目指しましょう。また、個人事業主の方や個人の方は「e-Tax」の利用も検討したいところです。確定申告期間中は、24時間利用が可能なので、税務署が閉まっていても申告書の提出が可能なので時間を無駄にしたくない方にぴったりです。

きちんと間違いの無い申告をしておけば、税務調査で慌てる必要もありませんし、取引資料せんも心配することはありません。日頃からコンプライアンスを意識して、しっかりと税務処理、会計処理を行う。日常業務からの改善が必要だということですね。

ちなみに、各税務署で取引資料せんで報告された取引先の情報と、その取引先が申告した内容と合っているかどうかがチェックされ、取引先の申告内容が正しいか確認されます。このように、取引先の申告内容を間接的に確認するための資料を反面資料といいます。

3月 12
閑話休題~昨今の不況
icon1 せん | icon2 閑話休題, 取引資料せん | icon4 03 12th, 2009| icon3Comments Off

今回は「閑話休題」で、昨今の世間の動きをつらつらと考えていきましょう。昨年からの大不況で、多くの会社が業績を悪化させています。雇用も派遣切りに始まって、今後は正社員のリストラも行われそうです。

この企業の業績悪化に伴って、自治体の歳入の多くを占める「法人税」の減少が現実的なものになってきています。昨年暮れにトヨタが業績予想の下方修正を行った時に、本社のある愛知県の法人税収入がものすごく減ってしまうという報道もありましたが、こうした事態が各市町村で起きることが予想されるのです。

つまり、今でさえ厳しい地方行政の財政が今後は急激に悪化するので、北海道夕張市で起きた自治体の倒産が各地で起きる可能性が高いのです。こうした事態で困るのは一般市民であり、納税者である国民です。一般国民の場合、不況で仕事は減る→税金としてお金は取られる→しかし、サービスは受けられない→ふんだりけったり!・・・という最悪のシナリオが見え出したのです。

企業の業績悪化は、単に会社自体の浮沈に限らず、一般市民をも巻き込んでいくのだということが如実になってきたのです。テレビのニュースで流される企業の業績悪化や倒産の報道を対岸の家事と思わないで、自分の身に降りかかる事態だという認識をもっていきたいものです。

巷では確定申告期限(3/16)が迫ってきていますが、年度末を控えて資金繰りに奔走する会社の倒産やリストラのニュースが増えそうです。なんとか乗り切ってほしいものですね。

2月 10
決算書の見方
icon1 せん | icon2 閑話休題, 決算書 | icon4 02 10th, 2009| icon3Comments Off

これまで「取引資料せん」のことについて詳しくご紹介してきましたが、今回は少しはずれて「決算書」というものについてみていきましょう。
会社の経理や総務といったところに所属していたり、経営者として会社を運営している方は当然知っていらっしゃると思いますが、それ以外の方はあまり馴染みがないかもしれません。しかし、「決算書」の見方を勉強することによって、社会人としてのスキルが格段にアップすることはもちろん、一般の方でも決算書を知ることで、株式投資の資料として決算書を利用することができるようになります。

「会社」というのは日頃から様々な活動を行っていて、その活動を総称して「取引」と呼びます。取引とは「手形で材料購入」「社員への給料支払」「商品売上」など会社が行う行為の全てを含んでいて、会社ではこう言った行為、つまり「取引」をすべて記録しています。毎日の取引を記録していくため、その内容を把握するのには結構な手間がかかってしまいます。

そこで「決算書」というものが作られるようになったのです。決算書の優れているところは、会社が行う膨大な数の取引の要約を「客観的」に一目で把握することができることにあります。例えば、「この会社はどのくらい儲けているのか?」「資本は足りているか?」「借金を含めた負債は許容範囲なのか?」などなどです。

帳簿上では何千ページ、何万ページにまでも及ぶ取引をほんの数ページで理解できるわけですから、とても素晴らしいですね。会社の営業活動や資産状況が、一定の基準に基づいた数値で表されるので他会社との決算書と比較・計算にも利用可能です。